第5回 この頃のブルーグラス・フェスティバル 

HAKONE SUNSET CREEK BLUEGRASS FESTIVAL

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HAKONE SUNSET CREEK
BLUEGRASS FESTIVAL

今年の箱根フェスは、例年より1週間早い
8月23・24・25日(金・土・日)に開かれ
た。私は所用があって、初日から参加できず、
二日目の土曜日の朝に家を出発した。途中、
スーパーで食料を調達したりのんびりだった
ので、フェス会場にはお昼の11時に着いた。
相変わらずの車の多さに倒れてしまうが、し
かし雑然と混んでいるわけではない。フェス
に来た車は、それぞれにマナーを守って、比
較的にきちんと整理されている。
車が多い、という印象は、大部分が『夕日の
滝』を見るためにやって来る一般の車がウロ
ウロするためだ。この傾向は、数年前にテレ
ビの人気番組、NHKの『小さな旅』が、こと
もあろうか夕日の滝をレポートしてしまい、
それ以来、土日は滝見たさに沢山の車が集る
ようになった。
そうすると、フェスに来た車だけ整理してれ
ばよかった音楽好きのボランティアが、一転、
そこいらの駐車場のオヤジに変身しなければ
ならなくなった。

名物になった夕日の滝は大人気
「夕日の滝は、夕日に当ると美しくなるんで
すか」なんて、とんでもない質問にも答えな
ければならない。えー、そんなことはありま
せん、いまの時間がいいですよと、あくまで
も丁寧に応対しなければならない。
何故かというと、フェス会場の中に夕日の滝
があって、そこは南足柄市の管理下なのだ。
フェス会場は南足柄市の所有する土地も少な
くないので、滝を見に来た客ともめて、南足
柄市役所とのよい関係にチャチを入れたくな
いからである。
夕日の滝が昔のように、知る人ぞ知る的存在
であれば何の問題もなかった。しかし、思い
もかけないNHKの何物かの企画のおかげで、
市の名物になってしまった。熊に乗った金太
郎の足柄山、金時山と並んで名物なのだ。水
が全く流れ落ちない「なんだコレ」の年もあ
るっていうのにネ。
さっき私が着いたときも、2〜3台の車がつま
っていた。しかしボランティアの横川さん、
ニコニコと笑顔を絶やさず巧みにさばいてい
る。これまで問題が起きなかったのは、彼の
優秀さを物語っている。

恋のいそぎんちゃく
23日(金)は、午後5:30分にステージが始
まった。プログラムによると午後11:45分、
27バンド目のASH GROVEを最後に終了。そ
のままミッドナイト・ジャムに突入とあった。
ところで、毎年プログラムを見て感じること
に、バンド名の「意味不明どうしてこうなる
の」的つけかたが気になる。
バンドの名前なんて、基本的にはあくまでも
自由勝手でオーケーだと思ってはいるが、自
分の音楽を見て聞いてくれるお客さんに覚え
てもらえるように、もう少し気持ちの入った
ネームが欲しい。
『N』とか『OS』『PM』たちは圧倒的に分か
らない。『お星様バンド』『魚鱗楽団』『如
虎』『武蔵野蜂蜜団』も、何がなんだか、ど
うしたのだろうか。『恋のいそぎんちゃく』
は日活ロマンポルノ映画だろう。『プルーら
ぷ』『世界三大珍味』『MISS わんこそば』
などは、音楽を忘れさせてくれる効果は、確
かにあるようだ。
まだまだ怪しいものがいくつもあるが、以上
はプログラムの中でも目立っていたものだ。

●4つの地域に別れる箱根フェスワールド
24日(土)は、朝10:00にステージが始ま
った。プログラムをのぞくと、終了は夜中の
午前1:00になっていた。
長い一日の始まりである。
箱根フェスの、全体のロケーションはどいう
構図になっているのか簡単に説明してみよう。
まずフェス会場の入口が、バス停地蔵堂のと
ころで本線と分かれた道路の終点になってい
る。そこには道の上に金太郎茶屋がつつまし
くあって、下の駐車場と10軒くらいの丸太の
バンガロー、トイレなどをまとめて第1エリ
ア。第2エリアは、売店から川までの最高に
にぎわう場所。色々な出店やジャム、パーテ
ィーなど、ちょっとした社交場といってもよ
い。第3エリアは、川を渡りきった川原で、
毎年鮮やかな色のテント村になる。小川のせ
せらぎや渓谷の眺めなどは、自然を満喫出来
るベストポイントだ。右手方向奥に、フェス
の受付があり、一人3000円の入場チケット
を購入する。全てのアナウンス、運営責任も
ここで行っている。ちなみに『夕日の滝』は、
この受付の後方になるが、ゴツゴツの岩場を
10分弱歩かねばならない。
第4のエリアは、パフォーマンスを決めるス
テージと観客席。受付の前の細い道をのろの
ろ20メートルくらい登るというアクセスで、
登りきったら、そこはパッと開けたユートピ
アとなっている。一度体験されたら分かるが、
未体験の人がここの場所までたどり着けば、
まず息がきれて絶句する、そんなエリアだ。

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